前回まではこちらから
今回で最終回になります!「エンジンが...」シリーズ。
楽しんでいただけたでしょうか?
そんな最終回は、交換した部品をもう1つだけ紹介してから組み上げていくところの風景を見ていただけたらなと思います!
というわけで、交換した最後の部品は...
こちら!
シリンダーを支えるスタッドの交換です!
写真で白い丸で囲まれている部分に凸が付いているのですが、これは、最近のモデルだとクランケース側についているんです。
つまり、こういうこと↓
こうすることで、スタッドをどんつきまで締め込むことができ、前の上下逆のものより緩みづらくなります。
「でも、わざわざ交換しなくても...」と思う方もいらっしゃるとは思いますが、前のスタッドだと微妙に上下でネジ山のピッチに違いがあり、再使用することができないんです。
そのため、新しいタイプのものと交換する必要があります!
さー、交換部品の紹介はおしましです!
最後に組み上げ行きますよー!!!
まずはクランクケースを組み上げていき...
急展開ですが、ここで余談です_φ( ̄ー ̄ )
約25年ほど前、社長がスポーツスターでレースを行っているとき、レギュレーションの中でいかに車両を速くするかと考えた際、行ったのが「カムギヤをほんの少しだけずらす」ことです。
当時のレギュレーションでは、カムシャフトを変えることが許されておらず、カムシャフトの中で唯一圧入されている左から二番目の大きなカムシャフトのカムギヤのギヤを5°ずらして圧入することで、全体で10°(このカムシャフトが2周で1回の行程が終わるため、真ん中にあるからすると10°分のずれが生じる)早まります。しかし、排気のタイミングもずらさないといけないため、1番と4番のカムシャフトを入れ替え、下の図が書いてある写真のような仕様にしたようです...
こちらがそのことを記した呪文の書...
さて! 急に余談にはいってしまいすいませんでした( ´ ▽ ` )ノ
ここからが本線に戻って進んでいきますよー!
あれ、もうここまで...
途中の模様は、交換部品紹介のときにちょいちょいとありますので...
ご勘弁をm(_ _)m
エンジンを組み上げるときは、「絶対」行程の中の圧縮の上支点で組み込みます。
というわけで、じゃんじゃんいきますー!
キャブの設定をチェックしていきます!
メインジェットにスロージェット、加速ポンプも交換しました!
この車両はダイノジェットがついていたのですが、昔はダイノジェットに加速ポンプがついていてそれを使用してしまうと、ガソリンの突出量が減ってしまい、エンジンのレスポンスが悪くなるので純正のものに戻した形になります!