いやー、暑くなってきましたね。これは困った。世の中は脱水症状に気をつけながらマスクをしないといけない... そして僕はというと、汗っかきなのでTシャがいつの間にか汗まみれに... 早く涼しくならないかな...
というわけで、何も脈略はありませんが今回はリジスポの車検整備中に発見したとある故障のご紹介です。
いきなりですが、これがなんだかわかりますか?
プライマリーケース内のシフターフォークドラムとディテントプレート(下図のアップになっている桜のような形をしたもの)を止めるためのCクリップなのですが、これがプライマリーオイルを抜いた際にドレイン ボルトにくっついて出てきたんです...
幸いなことに、早期発見ということなのか、まだこれが外れたことによる故障の症状は出ていなかったのですがこれが外れてしまうとディテントプレートがクラッチシェルに当たってしまう可能性が出てくるんです... 当たったからといってディテントプレートが砕けているものは今まで見たことありませんが、ギヤのキャッチ感が圧倒的に落ちてしまいます。
そして、開けてみるとやはりというべきか... 付いていないといけないものが付いておりません...
なぜ、このようになってしまうかと言うと、このディテントプレートの裏にあるシフターフォークドラムがディテントプレートを押してしまいその力で割れてしまったようです。
そのシフターフォークドラムがこちら↓(白い◯で囲まれているもの)
丸の中に同じような棒が見えると思いますがそのうちの1本がやけに飛び出ているのがみてわかると思います。
この飛び出た1本がディテントプレートを過剰に押してしまっていたようです。
これは、圧入されているので、そうする必要があります。ミッションが付いている状態だとできないのでミッションを一回取り出し、基準値(8.4mm)まで圧入する必要があります!
ミッションを抜き出し、シフターフォークドラムを抜き出しました!
そして、一番飛び出ていたところを測ってみると基準値を約2mmも超える約10mmも飛び出ており、他のところも0.1~0.3mmほど基準値より飛び出ていたので全4本をきちんと脱脂をし、抜け防止剤をつけてから基準値まで圧入しました(^ ^)
細かい作業ですが細かなこと一つ一つが大切な整備となります!
そして、組んでいき↓
ディテントプレートのところにしっかりとCクリップを組み込んで修理完了です!
この後、しっかりと組み上げ蓋をし、プライマリーオイルも入れ作業が完了いたしました!
というわけで、今回は幸いにも「最悪の事態」にはなりませんでしたが、気づくのがもう少し遅れていて中で砕けてしまっていたらと考えるとゾッとしますね(´Д` )
さて、次回は何を書こうか考え中です!
それでは、また!