ありがたいことに、前回のツインカムモデルのカムシャフト交換のBLOG( 見えるところだけじゃない! )?を見て考えが固まったお客様(BLOGを見てと聞こえたので勝手にどのBLOGかは判断しました...)から、ツインカムのカム交換の依頼をいただいたので作業風景と作業中に弊社で気にしていることを書いていこうかなと!
交換したカムシャフトに関しても書きますので、考え中の方はぜひ最後まで!
文章・写真・動画たくさんありますがお付き合いください!
まずは、簡単にバラすすところの写真を!
とりあえず、ここですよね!
1枚目は付いているベアリング、2枚目は交換中の写真、3枚目は取り付けたベアリングです!
カムシャフトが円滑に回るために付いているニードルベアリング。
これは、毎回のようにご説明していますが、よりニードルが多く細いものに交換させていただいております!
さて、次にいきましょー!
消耗品と言えば、やはりカムチェーンテンショナー(以下、テンショナー)ですよね!
距離走っているお客様(今回の車両は約60000km)のテンショナーは結構減っていますね... もう少しで中のピストンが見えてしまいそう...
ここまで消費していると自然と交換になるかと思いますが、BURN!ではカムシャフトを交換する際、一緒にテンショナーもZipper's から発売されている「 デュアルピストン式カムチェーンテンショナー kit 」への交換をオススメしています。kitに含まれているテンショナー(写真や説明は今回のBLOGにはありませんが...)はSTOCKのものよりも耐久性に優れているものです。詳しい説明は、文頭にある「見えるところだけじゃない!」をクリックして前のBLOGを読んでみてください!
次は...
タペットローラー!
カムシャフトの動きに合わせて上下し、プッシュロットを動かしているものですが、写真を見てお気づきになったことはありませんかね...
メインシャフトを真ん中に見て右がフロント側、左がリア側のシリンダー用のタペットローラーなのですが、リア側のタペットローラーに虫食い(白いギザギザしている模様)があるのがわかると思います。
虫食いと言っても本当に虫が食べているわけではないので安心してくださいε-(´∀`; )
リア側はオイルの周りがフロントに比べると悪くなってしまうようで、リア側のタペットローラーは比較的磨耗して溝ができやすいんです。
このままカムシャフトだけ交換しても、タペットローラーの溝に変に当たるとカムシャフトにも虫食いができてしまうので、新しいものと交換させていただきました。
写真1枚目の左が新しいもので、右が古いものです!2枚目の写真は新しいものの取り付け後です!(ピンク色の液体はオイルなので安心してください!)
比較すると、古い方は真ん中にうっすらと溝があるんですけど...
ちょっとわかりづらいですかね?わかりづらかったらすいません...
っとこんな感じで、単にカムシャフトを交換すると言っても注意しないといけないところはたくさんあるので、一つ一つ丁寧に!ですね!
そしてー!!
すでにプレートに装着済みのカムシャフトです(⌒-⌒; ) チェーンテンショナーも変更済みですね...
今回使用したのは、" Andrews T-21 " です!
低〜高回転域が全体的に向上するオールラウンドのカムシャフトですね_φ( ̄ー ̄ )
BURN!で取り扱っているAndrewsのカムシャフト、 " T-21 " と " T-26 " の2種類の違いについて以前のBLOGで簡単に説明しているので、文頭にある「見えるところだけじゃない!」をクリックして前のBLOGを読んでみてください!
組んでいき...
おっと!もうひとつ!
こちらは、Andrewsから発売されている「 調整式プッシュロット 」になります!
カム交換をする際には、プッシュロットを必ず抜く必要があるのですが、元々付いているプッシュロットは調整式ではないため、抜くのが少々面倒なんです...
そのためBURN!では、効率よく作業をするために、STOCKのものは切ってしまい調整式のプッシュロットを取り付けさせていただいております。
と!いうわけで、
最後はお馴染みの車試台の上でのセッティング!
そして、測定!
カムシャフトの交換依頼ありがとうございました!
グラフや仕様は今後、" ThunderMax 取り付け事例 " にてご紹介させていただきます!
ちなみに!
測定していただいたお客様には、グラフの比較(交換前と後の)をプリントアウトしてお渡ししていますので、ThunderMaxの取り付け時やカムシャフトの交換などの際の1つの記念品にもなっているのかな...?と思っております!
で、また!